接着剤の塗布 検査装置 製品ページです。
木材への接着剤の塗り残しがないかどうかを、自動的に判定する装置です。
1. 概要
3D距離画像カメラとカラーカメラの両方による高精度なセンシングで、「木材の有無」と「色」を同時検出いたします。
それにより、
- ラインで材がいつ流れてくるか分からない
- 複数同時に流れてくる
- バラバラで不規則に流れてくる
- コンベアの色(背景)と材(ワーク)の色が似ている
というケースでも対応可能としました。
▼ 実際のPC画面の動きについて、動画でもご確認ください。
操作画面を撮影した動画です
ライン上に流れてきたワークを検知すると同時に色を判定して、塗残しがある箇所を赤色で表示しています。問題なく塗布されている部分は緑色の表示です。
また、検査しない領域は青色で表示しています。
【 画面右側についての補足 】
画面右側には、最もNG面積を多く検知した領域を保持して表示
次のワークの測定結果が出るまでは、直近の結果を表示
2. 特長
- 背景と対象ワークが似た色であってもOK
-
対象となるワーク(製材)と背面が同じような色であっても、正確に測定可能です。
距離画像カメラによりワークの高さ情報を元に対象を特定するため、背面状態を気にする必要がありません。 - 「対象ワークの有無」と「色」を同時検出
-
高精度な距離画像カメラにより、「ラインから対象となる製材が流れてきたかどうか」「塗布の状態」の両方を同時に検出することが可能です。
そのため、生産ライン上でランダムに流れてくるワークでも正確な検査を実現しました。
- 塗布NG(不良)面積の割合を自由に設定可能
-
塗布NGの面積値(cm3)をしきい値として設定することで、判定します。
そのため、良・不良の判断を現場に柔軟に合わせることが可能です。 - 製材工場のライン上に設置可能
- お客様の現場に合わせて、既存ラインに設置できるように可能な限り柔軟に対応を考えます。
3. 仕様
型番 | TF-2000 |
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測定値 |
測定項目は一例です。ご要望に合わせて製作いたします。 |
測定タイミング | 連続(ライン稼働中に作動) |
搬送速度 | 100m/min
お客様のコンベアの速度に依存します
|
測定サイクル | 毎秒 30回 |
計測範囲 | 800mm(W) × 600mm(L) |
電源 | AC100V |
形状・仕様等は、予告なく変更する場合があります。
上記仕様は一例です。
上記仕様は一例です。
4. セット内容
仕様によって異なります。
お客様に最適なセット内容をご提案いたします。
お客様に最適なセット内容をご提案いたします。
5. 装置イメージ図
6. ブロック図
◆◆ 参考[3D画像処理×カラー画像処理] ◆◆
【 利用したカメラ 】: ORBBEC Astra-S 640×480
【 利用した照明 】: 豊田合成株式会社 ENB01-NHSD7-F1(太陽光LED)5000K
今回利用した照明は、限りなく太陽光の波長を再現した「太陽光LED」という新しい照明です。
カラー画像処理を行う際、光源はとても重要な要素になります。
実際、現場導入時には工場内のLED照明環境により「カラーの判定が正しく算出されない」という問題が発生しました。
ですが太陽光LEDという新しい照明を使うことで忠実な色を再現・検出に成功。
その時の試作照明づくりの話がこちらです→【太陽光LEDで自作照明 -画像処理と演色性- (2019.12.02)】
- 塗布検査装置 導入企業様
- 中国木材株式会社 様
主に住宅に使われる『乾燥にこだわった部材(梁・桁など)』を全国へ供給している、日本の家づくりを支えている企業様です。
塗布検査装置についてご質問などございましたら、こちらからお問い合わせください