用語解説【AGV】


1. AGVとは

AGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)イメージ

読み方
エージーブイ、無人搬送車とも言われる。
英語
Automatic Guided Vehicle の略称

AGVとはAutomatic Guided Vehicleの頭文字を取った略称で、「無人搬送車」とも言われます。

走行ルート上に磁気テープ磁気マーカーを設置することで、製品の保管・出荷を担う物流センターや病院などで品物を搬送する車です。

少し前になりますが、長崎のハウステンボスにある、ロボットだらけの【変なホテル】では
“ポーター・ロボット(AGV)が部屋まで荷物を運んでくれる” と話題になりましたよね。



学生さんひらめき(男子)
ロボットに搬送してもらうことで人件費を抑えたり、人手不足を補ったりすることができるんだね!



2. AGVの特徴

2-1 ニーズ

AGVは主に物流製造ラインで活躍していますが、他にも病院ホテルオフィス内などでの利用も拡大しているようです。

【 現場で導入されるニーズの一例 】

  • 人材不足なので、搬送をできるだけ無人化したい

  • フォークリフトの搬送が危険なので、減らしたい

  • 生産ラインのレイアウト変更が多く、設備の改造に時間やコストがかかっている

  • 現状は台車を手押しで搬送している

  • 生産コストを削減したい

  • 作業環境が人には厳しい(高温・騒音)ので、搬送を自動化したい

ニーズのイメージ(台車を押す人→重労働、人手不足。フォークリフト→危険なので減らしたい。ベルトコンベア→生産ラインのレイアウト変更があると大変)


一般社団法人 日本産業車両協会が公開している【無人搬送車システム納入実績】によると、ここ近年の納入台数・システム数が増えていることが見てとれます。
※本記事の執筆は2018年10月
無人搬送車納入実績 グラフ(システム数、台数)<引用:一般社団法人 日本産業車両協会>
<引用:一般社団法人 日本産業車両協会>

2007年に一時的に伸びていますが、俯瞰的にみてみると1990年くらいから緩やかに落ちていっており、近年また少しずつ伸びはじめたように見えます。

特に2016年には【733システム、2,893台】と増えており、人手不足などで需要が伸びて普及し始めたと考えられます。



2-2 誘導方式

AGVにはいくつかの誘導方式があり、用途によってどの方式を採用するか決定します。最も実績がある方式は、磁気テープを床面に貼るなどして磁気センサーで読み取って走行する【磁気誘導式】です。

下表はWikipedia AGVページより「誘導方式」の引用です。

電磁誘導式
床に設置された金属線に微弱な交流電流を流し、生じた磁場をピックアップコイルで検出してコースを外れないように移動する。
光学誘導式
レーザーレーダーが複数の反射板を検出し、自分の位置を把握して走行する。 建屋内の壁や柱に反射板を取り付けるだけなので、工事が簡単で短工期で設置可能。 またAGVのルートデータ、経路データの変更だけで、レイアウトの変更が簡単にできるため、システム改造にかかる費用と期間を低減し、工場を稼動しながらの設定変更が可能。
磁気誘導式
磁性体の針金やテープを床面に貼り、磁気センサーで読み取って誘導する。鋼板のような磁性体の床面では使用できない。
画像認識
画像認識方式では床や天井に描かれた二次元コードやARマーカーのような記号を読み取りそれで自車の位置を把握する。
自律誘導
内部に高精度のジャイロスコープ、加速度センサ、距離計等が備えられており、コンピュータ内の地図と照合しながら移動する。移動距離が長いと誤差が累積するので随時修正する。床に電線を埋め込んだり、マーキングするようなインフラストラクチャが不要。


2-3 搬送車の種類

搬送車の種類も、現場の用途に合わせて複数あります。

<一般社団法人 日本産業車両協会「無人搬送車の種類」より引用>

無人搬送車

本体に人手又は自動で荷物を積み込み、指示された場所まで自動走行し、人手又は自動で荷卸しをする無軌道車両

無人けん引車

人手又は自動で荷物の積み込み荷卸しをする台車をけん引して、指示された場所まで自動走行する無軌道車両

無人フォークリフト

荷物移載用のフォークなどを上下させるマストを備え,フォークなどに荷物を自動移載し指示された場所まで自動走行し,自動荷役作業をする無軌道車両


最近では、飲食店でも「客室に料理を自動で運ぶロボットが導入された」って話題になってたわよ。

学生さんひらめき(女子)


学生さんひらめき(男子)
へぇー、単純作業はますますロボットが代替するようになりそうだね!




3. 日本システムデザイン(株)×AGV

日本システムデザイン(株)でも、【磁気誘導式】と【画像認識】の方式でAGVを製作した実績があります


さらに弊社では、ボードを “コンパクトに低コスト” で作ることができるので喜ばれています!

\JSDなら/必要な機能をギュッとコンパクトにしたボード!Main boardメインボード:AGVを制御するためのものがほとんど入ったボード。(CPU、モータドライバ、リモコン受信するためのもの)センサボードSensor board:センシング( 計測・数値化 )に関する機能をまとめたボード。(走行テープセンサー、コマンドテープセンサー、超音波センサー(障害物検知))
▲クリックで拡大できます


メインボードは、
CPUモータドライバ赤外線リモコン受信回路などを一体化することができ、

センサボードは、
走行テープセンサコマンドテープセンサ、さらには障害物を検出するための超音波センサの一体化を実現できます。



▼実際のボード
実際のAGV用ボード(メインボードとセンサボード)


AGVを導入したいけど、
  • 不要な機能は要らないから、できるだけ用途ピッタリのものを作って欲しい  

  • どこへ依頼すれば良いか分からない

という現場の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください!




ハードの設計、つまり基板の設計もできるという強みがあるから、機能をコンパクトに詰めてコストも抑えて作ることができるのね。

詳しい技術のことは分からないけど、依頼する側にとっても嬉しいって素敵!!

学生さんひらめき(女子)


学生さんひらめき(男子)
これからは街のどこかで “AGVが働いていないか” 気にして見てみることにしようっと。






日本システムデザイン(株)は、★センシング技術自律型ロボットや★レーザーを使った検寸・検査装置の開発が得意です。

ハード(基板の設計)・ソフト・メカ(筐体)ともに自作できるため、無駄がありません。
「どんな会社なの?」と思われた方は、会社を紹介しているページもぜひご覧ください!過去の開発や受賞歴、技術者についても公開しています。




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Written in 2018.10


< 参考サイト >
一般社団法人 日本産業車両協会「無人搬送車の種類

日本工業規格の簡易閲覧 >JIS D6801[無人搬送車システムー用語]

一般社団法人 日本産業車両協会「統計資料>無人搬送車システム納入実績