目次
1. メカトロニクスとは
- Word
- メカトロニクス、メカトロと略されることも
- 英語
- mechatronics
メカトロニクスとは、“メカニクス(機械技術)”と“エレクトロニクス(電子技術)”を合わせた言葉です。
「機械を電子回路によって制御する」ことを意味します。
言葉の成り立ちは上記のように2分野ですが実際には、「機械工学」・「電気工学」・「電子工学」・「情報工学」などの分野を融合することで、より高性能なものづくりを実現する技術、ということのようです。
2. どうやって出来た言葉?(背景)
最初にこの用語を作ったのは、株式会社安川電機(創業1915年)です。
当時の「機械制御」に「電子技術を応用」したのが始まりでしたが、それが世界共通の言葉として広く使われるようになったそうです。
- 機械製品に複雑な動作をさせるには、リンク機構やカム・歯車など多くの機構部品を組み合わせる必要があった。
このような製品は、大型・高価になりやすく、複雑で組み立てにくいものとなっていた。 - 株式会社安川電機が機械の制御に電子技術を応用しようと商標化※ (1960年代後半)
世間で使われはじめた為、現在は登録商標は破棄されたとのこと - 世界共通で使われる言葉に。
機械産業とされていた分野でも、メカトロニクス化が進む。
3. 「メカトロニクス製品」は身近?AI、IoTとの融合も
メカトロニクス製品は身近?
それでは “ メカトロニクス製品 ” といえるものは何があるのでしょうか?
具体的に例を挙げてみますと、このようなものがあります。
- 工場設備ロボット
- 自動車
- コンピューター周辺機器(ハードディスク、プリンタ)
- CDプレイヤー
これらを見てみると、私たちの生活においてとても「身近なもの」なんだなぁ、と感じますよね。
実は「メカトロニクス」の定義は曖昧です。そのためハッキリとした線引きは難しいのですが、本当に沢山の分野でメカトロ技術がなければ存在しなかったものは沢山あると言えるのです。
AIやIoTとの融合でさらなる高機能の実現
例えば、少し先の体感温度を予測して快適な室温にしてくれる「高機能なエアコン」をイメージすると分かりやすいですよね。
これは、マイクロマウスの発展型である【つくばチャレンジ(茨城県つくば市で開催)】の目的と一致するわね。
4.日本システムデザイン(株)×メカトロニクス
4-1 「メカトロニクス」の目的
実際には、何かをセンス(検出・測定)して → 制御する →(分析する)、ということになります。
メカトロニクス化により、
- 人件費の削減
- 人手不足を補う
など少子高齢化が進む日本での人手不足課題を少しでも軽くするのにも役立ちますよね。
これは、まさに今まで日本システムデザイン(株)がやってきたことと「同じ」です。
“ 計測→制御(→分析)”によって、現場の「問題・困りごと」を解決するという目的が一緒なんですね。
例えば・・・
- バラ積みワークの【ピッキング装置】を使って、重労働であった人の負担を減らす
- 【丸太の径級計測システム】を使って、検査ミスの防止、スピードアップ、省人化を図る
- 【高精度3次元画像処理】で、複雑な形状も認識し自動化・省人化を図る
などです。
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4-2 全体で考える大切さ
それは、【全体を理解すること】です。
メカ屋、ソフト屋、エレキ屋などと呼ばれる各分野に特化した専門がありますが
のような要因を考える場合、
1つの分野を知っているだけでは難しく全体で考えることが大切なんだそうです。
メカトロニクスエンジニアには、これが求められるそうです。
弊社は、まさにソフト・ハード・メカすべてをまるっとまとめて考えるのが得意です。
組み込みシステム(≒メカトロ製品)全体を、俯瞰的に考えることができるから
- 「コンパクトな基板を実現」できたり
- 「より良い発想でモノを作る」ことができたり
- 「効率」があがったり(→ 結果コスト削減につながる)
することができるんですね。
基板をコンパクトに出来たり、市販のものをつなぎ合わせて作るより結果としてコストダウンにつながったり、実用化出来なったことがオーダーメイドだからこそ実現できたり、という所がお客様に喜ばれているんだよ!
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- < 参考文献 >
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■「ロボットが家にやってきたら・・・人間とAIの未来」著者:遠藤 薫 2018年2月20日発行 / 岩波書店
■「人工知能は的か味方か」著者:ジョン・マルコフ 2016年6月21日発行 / 日経BP社
■「人工知能とは」著者:松尾 豊 2016年5月31日初版発行 監修:人工知能学会 / 株式会社 近代科学社
■「人工知能と社会 2025年の未来予想」著者:栗原 聡・長井 隆行・小泉 憲裕・内海 彰・坂本 真樹・久野 美和子 2018年2月15日第1版発行 監修:AIX(人工知能先端研究センター) / 株式会社 オーム社
■「人工知能の哲学 生命から紐解く知能の謎」著者:松田 雄馬 2017年4月30日発行 / 東海大学出版部
■「人工知能入門」著者:小高 知宏 2015年9月15日初版発行 / 共立出版株式会社
■「AIが変えるクルマの未来 自動車産業への警鐘と期待」著者:中村 吉明 2017年12月14日初版発行 / NTT出版株式会社
■「初めてのディープラーニング」著者:武井宏将 2017年1月19日 第1版第5刷発行 / 株式会社リックテレコム
■「ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」著者:斎藤康毅 2017年2月13日 初版第8刷発行 / 日経印刷株式会社
■「ニューラルネットワーク」著者:吉冨康成 2002年7月10日 初版第1刷発行 / 株式会社朝倉書店
■「IoT 最強の指南書」著者:吉田 琢也 2018年5月21日発行 / 日経BP社
■「IoTの基本・仕組み・重要事項が全部わかる教科書」著者:八子 知礼 2017年11月1日発行 / SBクリエイティブ株式会社
■「IoT、AI、RPAで変わるモノづくり イラスト図解 スマート工場のしくみ」編著者:川上 正伸、新堀 克美、竹内 芳久、 2017年11月1日発行 / 株式会社日本実業出版社
■「トコトンやさしいIoTの本」著者:山崎 弘郎(さまさき・ひろお)、 2018年8月30日初版発行 / 日刊工業新聞社
■「ロボットシステム入門-メカニズムから制御、システムまで-(改訂2版)」著者:松日楽信人、大明準治 平成22年7月15日 改訂2版発行
■「RoboDesigner ロボット製作入門 自律型ロボットの作り方」著者:黒木啓之 2006年2月10日発行