第30回ロボット相撲大会 中四国大会へ行ってきました


第30回を迎えるロボット相撲大会。今年は中国大会と四国大会が一緒に。

10月28日の日曜日。

弊社が基板などを支援させていただいております、広島県立広島工業高等学校さんが今年もロボット相撲大会へ出場されるとのことでWeb管理人・池本が見学に行って参りました。

体育館前の看板【第30回ロボット相撲大会(高校生の部) 中国・四国大会】 【第30回ロボット相撲大会(高校生の部) 中国・四国大会】


せっかくなのでその様子を詳しくお伝えしようと思います!

今年は中国大会と四国大会が合わさってひとつの「中国・四国大会」となりました。

また12月15-16日に開催される【全日本ロボット相撲全国大会2018】は、海外公認大会上位の方を招致して “世界大会” という形で開催されるようです(場所は両国・国技館)。




4つの土俵で『はっけよい!』プログラミング教室も。

今年は、山口県立宇部工業高等学校での開催です。

山口県立宇部工業高等学校 正門前 ▲創立が「大正9年」と歴史のある学校

元々予定されていた9月30日は台風24号の影響で延期となり、約1か月後の開催となりました。

今まで工業系とは無縁だった私にとって工業高校さんへ足を踏み入れるのは初めてのこと。ドキドキしながら体育館へ。

会場には「A土俵」~「D土俵」まで4つの土俵があり、それぞれの土俵で同時に試合が行われます。
危険なので土俵まわりは選手や関係者以外の人は入れないように規制されていました。

ロボット相撲大会(中国・四国大会)会場の様子<1>
▲体育館入口から入ったところ

ロボット相撲大会(中国・四国大会)会場の様子<2>
▲会場の様子

今年の中四国大会へのエントリーは全部で177台、そのうち高校生の部は36台とのこと。
ピンクのゼッケンがラジコン型、緑のゼッケンが自立型の選手です。

ロボット相撲大会(中国・四国大会)会場の様子<3>
▲ステージ側奥の方は、出場者だけが入れる荷物置き場・控え場になっています。

会場の端では、お子さんも参加できるプログラミング体験教室も開かれており、数組のお子さんが親御さんと一緒に参加されて楽しんでいらっしゃいました。

プログラミング教室も開催されている様子。(教材ロボットのプロロ(Proro)) ▲教材ロボットのプロロ(Proro)を使ったプログラミング体験



試合の様子(①ラジコン型)

それでは早速ですが試合の様子をご紹介!

ラジコン型【BLM-R2】を操作するのは、県工3年生・三岳(みつたけ)くん。<土俵:青側>

ラジコン型の試合風景<1>
▲まずは両者、立礼します

ラジコン型の試合風景<2>
▲相手のロボットはアームが長い!スタート前に規格内のサイズ(幅・奥行20cm以内、重さ3Kg)に収まっていれば高さは自由なのでOKなんだそう

ハプニングなどがあり仕切り直したりと、試合開始に少し時間がかかりましたが・・・

審判の
『はっけよ~い、のこった!』という掛け声の後、『ピッピッピッピッー(3・2・1・ゼロ)』という電子音で試合スタート!

ラジコン型の試合風景<3>
▲スタート直前

ラジコン型の試合風景<4-1>
▲三岳くん優勢です! 押せ押せ!あと少し

ラジコン型の試合風景<4-2>
▲押せ押せ!あと少し 相手のロボットが土俵外に着いたら勝ちです

ラジコン型の試合風景<5>
▲押し出しました!

ラジコン型の試合風景<6>
▲やった!1本取りました!

本当に相撲と同じように『はっけよ~い・・・のこった!』で始まるのですね!

ちなみに、昨年までは審判の『はっけよい のこった』の掛け声後すぐに開始されていましたが、今年からは審判の「カウントダウンタイマー」による電子音の後スタートするというルールに変更されたそうです。

掛け声では人によってそれぞれ違っていてフライングになってしまったり難しかったようですね。

まずは【2対1】で1勝しました!!



試合の様子(②自立型)

次に自立型の試合風景です!

まず、その最初の立合い方がラジコン型とは違っています。

両選手とも長い筒型で赤い光の出るポインタ、みたいなものを持って構えています。
自立型【BLM-ST】を操作するのは、県工3年生・藤本くん。<土俵:赤側>

自立型の試合風景<1>
▲試合開始直前。両者ポインタのようなものをかかげています


こちらも今年からスタート方法が変更になったそうで、
このポインタのような赤外線の光をロボットに当てておいてから、審判がリモコンを押すと2台が同時にスタートする仕組みなんだそうです。

自立型の試合風景<1-2 ロボットアップ>
▲赤い点をマシンに当てておきスタンバイ

以前はロボット本体のスタートボタンを押してから5秒経過後に動作を開始するルールだったそう。

自立型はセンサで近くのものに向ってくるので危険ということもあったり、フライングを無くして公正にするために、この遠隔スタート方法が採用されたとのことです。
年々進化していっているのですね!


写真を撮っていたら、スピードが速すぎてよく分からないまま終わってしまいました・・。

自立型の試合風景<2>
▲あっという間にロボットは土俵の外へ・・・

先生曰く、強豪の四国・観音寺高校が対戦相手だったそうです。
残念ながら初戦で敗れてしまいました。



相撲ロボットを指導されている住吉先生

生徒さんを指導されていらっしゃる広島県立広島工業高等学校 電気科 の住吉先生

広島県立広島工業高等学校 電気科 住吉先生<1>
▲優しい雰囲気の住吉先生と生徒さん

初めて見るのでよく分からない私の沢山の質問にも、丁寧に教えてくださいました。


広島県立広島工業高等学校 電気科 住吉先生<2>
▲生徒さんに説明しているシーン


『2年生は電気工事士の資格取得もあるため、なかなかこっち(ロボット相撲)の方へ注力できないんですよ。』
とのこと。

ですので、この度も4台のうち1台が1年生なのはそういった理由とのことでした。

『ラジコン型と自立型、どちらが初心者には作りやすいのですか?』との質問に、

『ラジコン型の方が作り方はシンプルかもしれないですね。』と。自立型は相手のマシンを認識するセンサなどが必要ですがそれが要らないから、と説明していただきました。なるほど!


広島工業高等学校さんの「ロボット力士」をご紹介

時間の関係上、ラジコン型しか撮影できませんでしたが県工さんのマシンはこちら。

ラジコン型【BLM-R2】
ロボット力士 広島県立広島工業高等学校 ラジコン型【BLM-R2】

ラジコン型【KK-MAX】
ロボット力士 広島県立広島工業高等学校 ラジコン型【KK-MAX】

3kg以内と聞いていたので、“ちょうど新生児くらいかな?” と思っていましたが、実際持たせていただくと見た目のせいか?赤ちゃんよりズシッと重く感じました(笑)

先輩から受け継いだ数台のロボットを、上級生優先で担当を決めていき毎年それぞれ改良していくそうです。




さいごに

今年は、三岳くんのラジコン型が準々決勝まで進めたものの、残念ながら全国大会へは進むことができませんでした。

惜しかった三岳くんへ試合後にインタビューしてみました。

『最後の試合の敗因は何ですか?』の質問に、

『1本目に、相手が右側から攻めてきたので2本目の時は力を出せるように正面同士でぶつかれるように考えた(置いた)けれど、相手によけられてしまった』とのこと。

ラジコン型ならではの話ですね。
ラジコン型は操作する側の判断力も必要なのが、自立型とはまた違った面白さなのかなと感じました。

広島県立広島工業高等学校3年生・三岳くん
▲こちらの三岳くんは、一昨年の1年生の時にはラジコン型で準優勝!すでに【電気工事士 1種】の資格試験も合格しているそうです!


3年生・下道(しもみち)くんには「一番大変だったこと」を訊ねてみました。
『曲がりたくないのに曲がってしまう』のが大変だったそうです。

試合の1週間前からやっと真っすぐに行くようになってくれたこと、磁石を増やして対応したことなど話してくれました。

広島県立広島工業高等学校3年生・下道くん
▲こちらの下道くんは、電気科ではなく実は建築科!プライベートではドローンを飛ばしたりしているそうで、一昨年の1年生の時にはラジコン型で優勝されています!


今年は基板が何度も壊れたりの中での出場で、残念ながら全国大会への切符は手にできませんでしたが、この大会で努力したことや自身で考えたことはこれからにつながるのではないかと思います。

県工の生徒さん、しっかりとされていて礼儀正しかったです。

『出口が就職という “覚悟” はできていると思います』と先生はおっしゃっていました。

みなさんの将来が楽しみですね!


余談ですが、ロボット同士がぶつかり合って部品が飛び散る場面を何度も目にしました。想像していたより激しく、ルールにあるように「ゴーグル」や「手袋」が本当に必須なんだなと思いました。
ロボット相撲大会(試合の度に、削れた土俵を綺麗にする場面)
▲試合の度に、削れた土俵を綺麗にする場面



P.S.
相撲ロボットといえば、弊社には「第6回ロボット相撲大会」の賞状が飾ってありますが・・この機会にどんなロボット(ラジコン?自立?)を作ったのかなどを、また改めて訊ねてみたいと思います。
→『自立型』だそうです!当時の土俵は磁石ではなく、「吸引型」の相撲ロボットを作ったとのこと。ロボットの写真は残って無さそうで残念です。(後に追記)
ロボット相撲大会の賞状(第6回)科学技術庁長官賞

受賞暦のページはこちら

受賞暦 >


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