1. AGVとは
- 読み方
- エージーブイ、無人搬送車とも言われる。
- 英語
- Automatic Guided Vehicle の略称
走行ルート上に磁気テープや磁気マーカーを設置することで、製品の保管・出荷を担う物流センターや病院などで品物を搬送する車です。
少し前になりますが、長崎のハウステンボスにある、ロボットだらけの【変なホテル】では
“ポーター・ロボット(AGV)が部屋まで荷物を運んでくれる” と話題になりましたよね。
2. AGVの特徴
2-1 ニーズ
(2020.09.15 追記)
また、今までの人手不足という大きなニーズに加えて、今の新型コロナウイルスの影響で「感染防止対策のための無人化」ということも新しいポイントとなってきました。
例えば、
- 職員が感染者と直接接触しなくても食事が運べる
- 夜間に自律走行で消毒・除菌作業をロボットがしてくれる
などのイメージです。
これからはWith ウイルスを見据えた「新しい生活様式」になっていきますよね。
そういった観点からもAGVのようなロボットが、ますます必要とされてくると予想されています。
- 人材不足なので、搬送をできるだけ無人化したい
- フォークリフトの搬送が危険なので、減らしたい
- 生産ラインのレイアウト変更が多く、設備の改造に時間やコストがかかっている
- 現状は台車を手押しで搬送している
- 生産コストを削減したい
- 作業環境が人には厳しい(高温・騒音)ので、搬送を自動化したい
一般社団法人 日本産業車両協会が公開している【無人搬送車システム納入実績】によると、ここ近年※の納入台数・システム数が増えていることが見てとれます。
※本記事の執筆は2018年10月
2007年に一時的に伸びていますが、俯瞰的にみてみると1990年くらいから緩やかに落ちていっており、近年また少しずつ伸びはじめたように見えますね。
特に2016年には【733システム、2,893台】と増えており、人手不足などで需要が伸びて普及し始めたのではないかと考えられます。
2-2 誘導方式
下表はWikipedia AGVページより「誘導方式」の引用です。
- ■ 電磁誘導式
- 床に設置された金属線に微弱な交流電流を流し、生じた磁場をピックアップコイルで検出してコースを外れないように移動する。
- ■ 光学誘導式
- レーザーレーダーが複数の反射板を検出し、自分の位置を把握して走行する。 建屋内の壁や柱に反射板を取り付けるだけなので、工事が簡単で短工期で設置可能。 またAGVのルートデータ、経路データの変更だけで、レイアウトの変更が簡単にできるため、システム改造にかかる費用と期間を低減し、工場を稼動しながらの設定変更が可能。
- ■ 磁気誘導式
- 磁性体の針金やテープを床面に貼り、磁気センサーで読み取って誘導する。鋼板のような磁性体の床面では使用できない。
- ■ 画像認識
- 画像認識方式では床や天井に描かれた二次元コードやARマーカーのような記号を読み取りそれで自車の位置を把握する。
- ■ 自律誘導
- 内部に高精度のジャイロスコープ、加速度センサ、距離計等が備えられており、コンピュータ内の地図と照合しながら移動する。移動距離が長いと誤差が累積するので随時修正する。床に電線を埋め込んだり、マーキングするようなインフラストラクチャが不要。
2-3 搬送車の種類
搬送車の種類も、現場の用途に合わせて複数あります。
<一般社団法人 日本産業車両協会「無人搬送車の種類」より引用>
- ■ 無人搬送車
本体に人手又は自動で荷物を積み込み、指示された場所まで自動走行し、人手又は自動で荷卸しをする無軌道車両- ■ 無人けん引車
-
人手又は自動で荷物の積み込み荷卸しをする台車をけん引して、指示された場所まで自動走行する無軌道車両 - ■ 無人フォークリフト
荷物移載用のフォークなどを上下させるマストを備え,フォークなどに荷物を自動移載し指示された場所まで自動走行し,自動荷役作業をする無軌道車両
3. 日本システムデザイン(株)×AGV
さらに弊社では、ボードを “コンパクトに低コスト” で作ることができるので喜ばれています!
★メインボードは
CPUとモータドライバ、赤外線リモコン受信回路などを一体化することができ、
★センサボードは
走行テープセンサとコマンドテープセンサ、さらには障害物を検出するための超音波センサの一体化を実現できます。
AGVを導入したいけど・・・
- 不要な機能は要らないから、できるだけ用途ピッタリのものを作って欲しい
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という現場の方はいらっしゃいませんか?
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- 「AGV」×「自律型ロボット」×「AI」の技術を組み合わせて、自社にピッタリなオーダーメイドのロボットを作って欲しい
- 市販のボード(基板)やセンサの寄せ集めだとコストが高くなってしまうし、コンパクトに作ることが難しい
- これからの時代に役立つ新しいロボット・AGVを開発したいので協力してほしい [ 共同開発・技術サポートなど ]
開発のゴールまで素早くたどり着けるって、スピードが大切な依頼者側にとって嬉しいわね!
ハード(基板の設計)・ソフト・メカ(筐体)ともに自作できるため、無駄がありません。
「どんな会社なの?」と思われた方は、弊社の紹介もぜひご覧ください。
Update in 2020.9
- < 参考サイト >
-
■一般社団法人 日本産業車両協会「無人搬送車の種類」
■日本工業規格の簡易閲覧 >JIS D6801[無人搬送車システムー用語]
■一般社団法人 日本産業車両協会「統計資料>無人搬送車システム納入実績 」