こんにちは、JSDのWeb管理人です!
今日はHP(ホームページ)制作に欠かせない画像加工に使う「Photoshop(フォトショップ)」のAIを使った驚きの新機能をシェアしたいと思います!
※まだβ版のため、2023.09.12時点では商用不可なのでお気をつけください(2023.09.15追記)Photoshop 「v 25.0」が 9.13にリリースされ、現在は生成塗りつぶしと生成拡張が商用利用可能となりました!
新機能の生成AI「生成塗りつぶし」が凄かった
まずは、こちらの画像ご覧ください!
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こちらは木材振り分け装置の制御ボックスを撮影した時の写真なのですが、Beforeの方は煩雑に置かれた段ボールなど背景がごちゃごちゃ…という印象ですよね^^;
でも!生成塗りつぶしを使うと、After画像のように自然な感じでオフィスのデスクに置かれた風景に一瞬で変えることができるんです。
この、“自然な感じに”というところが大きなポイントで。画像加工で大きく変更すると、どうしても違和感が出てきて気づけばめちゃくちゃ時間がかかってる…ということがよくあります。(その画像の利用はあきらめる、なんてこともありませんか?)そんな数時間におよぶ作業が無くなるなんて・・・画像加工が必要な人にとって、ありがたい新機能ですよね!
まずは、この写真で試してみたことを順にシェアさせていただこうと思います。
やってみたこと ①(β版をダウンロード)
はじめに、この機能は現時点ではβ版ですので【β版】をダウンロードしておきます。フォトショップの契約者なら無償でダウンロードできます。
(私は最初、既存の正規版フォトショップから探してしまったので迷いました^^;)

Adobe Creative Cloudのデスクトップアプリを立ち上げると表示される、「ベータ版アプリ」という中にあります。アプリの一覧が表示されたら、「Photoshop(Beta)」のインストールボタンをクリックして、インストール。かんたん完了です!

ちなみに、起動中に表示される画像が毎度気になりますが、β版はこちらの画像でした^^
やってみたこと②(変えたい背景を選択する)
では、早速!画像をPhotoshopに取りこみます。
変えたい部分(今回は背景)を選択して、「生成塗りつぶし」ボタンをクリックします。
そうすると、テキストを入力できるプロンプトボックスが出てきます。
(※プロンプトボックスは、やってみたこと③の画像を参照)

やってみたこと③(生成を何度か試して選ぶ)
最初は「office」というキーワードを入れてみました。
この時は英語でしか入力できないと思い込んでたのですが調べてみると、25.0.0バージョンからは日本語にも対応されていたようです。

生成ボタンをクリックして、待つこと20秒~30秒・・・
できた画像がこちら!
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うーん、周りの椅子に対してサイズ感が大きすぎて使えそうにないですよね。ですが、候補として全部で3つのバリエーションが同時に生成されますので、他の2つの提案も見てみます。(プロパティパネルから選びます)


制御ボックス自体のジョイントの数が増えてしまって失敗。

でも、何度でも試せます!
気を取り直して。デスクの上に置かれた感じにしたいなと想像し、今度は「office and desk」というテキストで試してみました。

すると、、、
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最後の写真が違和感なく馴染んでいるので使えそうだな、と思いました。このように、プロンプトに入力するテキストによっても結果が変わりますし、気に入ったものが無かったら何度でも試せるのは嬉しいですね!それに、多少変でも、生成したものからボカシたり消したりなど少しのブラッシュアップで使えるレベルになるのは助かります。
ではせっかくなので。この「生成塗りつぶし」機能で出来ることを、もう少し紹介していきたいと思います!
生成塗りつぶしで、出来ること
1.何もないところから増やす【生成】
元々何も無い部分なのに増やすことができるのが一番、魅力的で感動するところですよね。この生成機能で、実務で一番使えると思うのが《背景の引き伸ばし》です。
例えば、このような作業員さんの写真。こういった背景が複雑なケースでは背景サイズを自然に広げるのは今まで難しかったんです。

これを引き伸ばしてみようと思います。
少し左側の幅を大きめにカンバスを広げて、生成してみますと、、、

こんな風に、割と自然な感じで広げることができました!
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細かい箇所は気になりつつも、少しぼかしたり修正すれば使えそうですよね。
次に、背景ではなく「指定した場所」に追加するパターンもやってみます!例えばこちらの子供の右下あたりに「ワンちゃんが走っていたら」もっと良い雰囲気になりそう、と思った場合。生成したい部分を選択して、今回は日本語で「前を向いて走る犬」で生成してみました。すると、、、

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茶色の小型犬が子どもと一緒に走っているような雰囲気に。ちなみにこの写真が一番自然でしたが、「前を向いて」と入れたので、画面方向に(こちらに)向かってくるバリエーションもありました^^;。どれだけプロンプトに入力する言葉が適切かと範囲選択が良い感じにマッチできるかがポイントになるのかな、と感じたところです。
ということで、次は修正(置き換え)です!
2.部分的に別のモノに変える【修正】
次は、部分的に別のモノに置き換えるというもの。
例えば、こちらの親子の写真。黄色の本をシルバーのタブレットにしてみようと思います!

一部分を選択して生成したいキーワードを入力します。本をざっくりと選択して、プロンプトには今度は日本語で「シルバーのタブレット」と入力してみました。結果は、、、

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他のバリエーションも見てみます。


他の写真でも色々試してみた感覚値ですが、人間が関わるケースは自然に馴染むものを作るのは少し難しそうな印象でした。
3.人やモノを消す【削除】
削除も出来ます。少し前にバージョンアップで追加された「削除ツール」もとても使い勝手が良いのですが、どう違うのでしょうか?結果からお伝えすると、削除ツールと変わらないかな、という印象でした。
例えば、先ほどの子どもの写真で、後ろの人やごちゃごちゃを消してみます。

削除の場合は、プロンプトに何も入力せずに「生成」するだけ。すると、、、
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こんな風に綺麗に消せました。削除ツールでも、同様に試してみたのですが、削除ツールでも綺麗に消すことが出来ました。(個人的には削除ツールの方がラクな感触)今後は、どんな場合にどちらを使うのがベストか試していこうと思います。


4.データは非破壊
ちなみにこの「生成塗りつぶし」の嬉しいポイントは、レイヤーが分かれていて非破壊になっているところです!

こんな風に、ボタンの切り替えひとつで元に戻せるのはとても助かります。
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まとめ
今現在はβ版ですが、近い将来正規版に搭載されるということなので楽しみです!
アドビの公式ページより「今年後半の見込み」という記述がありますので今年(2023年)の年末でしょうか?
(2023.09.15追記)Photoshop 「v 25.0」が 9.13にリリースされ、
現在は生成塗りつぶしと生成拡張が商用利用可能となりました!
商用利用:Adobe Firefly は、Adobe Stock の数億点のプロ仕様のライセンス付き高解像度画像でトレーニングされています。これは、Adobe Firefly が他のユーザーの作品、ブランドまたは知的財産に基づいてコンテンツを生成しないことを保証するうえでの一助となっています。Photoshop(Beta)アプリで Adobe Firefly によって生成されたコンテンツの商用利用は許可されていません。生成塗りつぶしが Beta でなくなったとき(今年後半の見込みです)に生成されたコンテンツの商用利用が許可される予定です。
※引用:「生成塗りつぶしで Photoshop の未来を体験」
,2023年9月12日 https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/generative-fill.html
Photoshopやillustratorのバージョンアップはかなり進化が大きく、数年前には大変だったことがどんどんラクになってきている印象です。
ですが、こういう本当らしい写真が誰でも簡単に作れる世の中になると、フェイク動画や画像が作られてしまいますよね。嘘っぽくても「もしかすると本当かもしれない」とつい思ってしまったり、本当は違うと分かっていても印象がついてしまう、、、そういうのは怖いなとも思う今日この頃です。