KiCadの使い方についての参考リンク
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KiCad ことはじめ – kicad.jp
kicadの使い方(回路図編) – KiCADで基板設計
KiCad用データの使い方
KiCad 5をインストールしたPCのフォルダに 、Githubからサブフォルダも含めてサンプルデータのファイル全体をダウンロードして下さい。
KiCad5のファイルメニュー → プロジェクトを開く で、メインフォルダのプロジェクトファイル xxxxx.proを開けば回路図と基板を開くことが出来ると思います。
KiCad事始め
KiCadで回路図を作成し、基板データを作るおおまかな流れは次のようになります。
- 回路図レイアウトエディタの「配置→シンボル」で部品を配置する
- 「配置→配線」で部品のピンを配線でつなぐ
- 「ツール→回路図をアノテーション」で各パーツに固有記号を割り振る
- 「ツール→フットプリントを関連付け」でシンボルにフットプリントを割り当てる
- 「ツール→ネットリストファイルを生成」で基板に渡すデータを生成する
- PCBレイアウトエディタで「ツール→ネットリストをロード」で部品と配線情報を読み込む
- 基板の外形を決め、部品を移動して配置する
- 「配線」を使ってピン間のネットをパターン化する
- 配線が終了したら「配置→ゾーン」で空いた部分をGNDパターンで塗りつぶす
- 「検査→デザインルールチェッカー」でパターンをチェックする
- 「ファイル→プロット」でガーバーデータを出力する
基板Cadを使ったことのない人にとって慣れない言葉が多いので、最初は戸惑うと思いますが、工程自体はそれほど複雑ではありません。
参考リンクやテキストを見ながらひとつひとつ進めていけば慣れることが出来ると思います。
回路図シンボルやフットプリントについて
インストールしたKiCadのライブラリにあるシンボルやフットプリントを使う場合は、チュートリアルに沿って進めていくだけで基板データを作るのはそれほど難しくないと思います。
また、ここで提供した回路や基板データにあるシンボルやフットプリントはプロジェクトに含まれているので、新たに部品を使わずに済む場合は回路図やパターンを変更するだけで済みます。
KiCadを使ってパターンの作成まで出来るようになり、次の段階で戸惑うのは、用意されていないシンボルやフットプリント及び3D表示で使うフットプリントに割り当てた3Dデータではないかと思います。
実は、シンボルエディターとフットプリントエディターを使えば 、回路図シンボルやフットプリントの作成も それほど難しくはありません。
KiCadのライブラリには、膨大なシンボルとフットプリントが用意されていて、色々な場所のライブラリを使えるようになっています。
「設定→シンボルライブラリの管理」、「設定→フットプリントライブラリの管理」でプロジェクトで使うライブラリを指定することになっています。
自分が作ったシンボルやフットプリントの置き場所を管理するためにも、「シンボルライブラリの管理」と「フットプリントライブラリの管理」を使い慣れておく必要があります。
3次元表示用データの置き場所
このページの上の図にあるようにPCBレイアウトエディタの3Dビューアを使えば基板の仕上がりを立体的に確認することができ、 基板の実装前に3Dビューア―で部品の干渉を確認すること出来ます。
3次元CADを使ってロボットの機構設計をしているならば、実装済み基板の3Dデータをロボットに読み込んで確認することも出来ます。
KiCad5では多くの部品メーカーや3Dデータ提供サイトが提供している標準フォーマットのステップデータ(.stp)も読み込めるようになったので、少し慣れれば自分が作ったフットプリントを3Dデータ付きで表示できるようになりました。
提供しているデータをGithubからダウンロードしてKiCad5で開いて、3Dビューアを見ても基板の形だけが表示されて部品は表示されないでしょう。
3次元表示用データはダウンロードしたデータに含まれていますが、プロジェクトの設定ではプロジェクトにある3Dデータを認識できないためです。
3次元表示データを認識させるための手順
3次元表示データをKiCad\から認識して3Dビューアで上図のように部品を表示するためにはプロジェクトからKiCadライブラリにデータをコピーする必要があります。
プロジェクトディレクトリ下の modules\packages3d\jsd.3dshapesの
jsd.3dshapes をディレクトリごとコピーし
KiCadをインストールしたディレクトリの下のshare\kicad\modules\packages3d\に貼り付けます。
KiCadをインストールしたディレクトリの下にshare\kicad\modules\packages3d\jsd.3dshapes が出来て、その中に.wrl と .step のファイルがたくさんあればOKです。