続、独断と偏見に満ちたアンチC++オヤジの主張です
内容は、ただでさえ挫折しがちなプログラミング学習の現場に、時代遅れで複雑怪奇なMicrosoft Visual C++が大きな顔をしている、実にけしからんというお話です。
スキルアップのために選ぶべきプログラミング言語
プログラムを勉強するなら、多くの人が使っている・これから使うプログラミング言語を選ぶのが鉄則です。
出来ればこれから伸びる言語の方が、需要と供給のバランスを考えるとプログラミング技能を売り込むために有利です。
また、流行っている言語向けには便利で使いやすい開発環境が出てきますが人気のない言語の開発環境は古臭くなりサポートが無くなっていきます。
便利で使いやすい開発環境の有無は、実用上でも学ぶためにも大きな効率差となります。
世の中の流行りすたりを調べるにはグーグルトレンドが便利です。
グーグルトレンドで、どの言語が世界中で人気があるかを調べてみると次のようになります。(2004ー2019/11現在)
カテゴリはコンピュータ 家電で検索キーワードの多さのグラフです。
グーグルトレンドで見ると死んでいるMicrosoft Visual C++
C++,Python,Cはプログラミング言語で、DelphiとVisual C++は統合開発環境なので公平な比較ではありませんが、C++に対するVisual C++の人気度や同じPascalベースの開発環境DelphiとVisual C++を比較するためにどちらも表示しました。
注目すべき点は、メジャーなC++ベースのVisual C++が、マイナーなPascal言語ベースのDelphiに圧倒的な差をつけられていたことと、C++の開発環境としてVisual C++が如何に人気がないかということです。
それなのに、Visual C++がマイクロソフトのネームバリューと早くから無償版を提供していたことで、日本の教育界でいまだに多く使われていることが問題です。
地域を日本に絞ると次のようになっています。全ての国を対象にしたグラフに比べてPythonへの注目度が高くなっています。
最近5年間の傾向を見るとC言語に関する検索はほぼ横ばいで、Pythonへの関心が近年急速に高まっていることがわかります。
こちらは開発環境に対する人気度をしめすグラフで、教育界では全く人気のないDelphiがいまも検討していることとPythonの開発環境Pycharmの人気が徐々に高まっていることが注目されます。
Visual C++の人気がないのはGUIアプリケーションを開発するには効率が悪すぎるし、C++の開発環境としてもWindowsの都合による縛りが強すぎて使い勝手が悪すぎるためだと思われます。
Visual C++は止めてPythonを学ぶべき
スキルアップのためにプログラミングを勉強するなら、C++は止めてこれからはPythonを選ぶべきだと言えるでしょう。
少なくともVisual C++を学生に使わせて、ただでさえ少ないソフトウェアエンジニアの目を枯らす愚は避けるべきです。